なついろ

気の向くままに

自立なんて私にはできなかった

昔を振り返ってみる

高3の私は、どうしても自立したくて仕方なかった

親もとを離れて、一人暮らしをしてみたかった

一人で寝起きして、大学行って、バイト行って、スーパー行って、料理して…自分なりにお金をやり繰りして生活することが、何だかすごく楽しいことのように思えていた

夢が叶い、一人暮らしを始めた私はたった1年で実家に戻った

徒歩5分で大学とバイト先に着く生活から、片道2時間かけて通学するようになった

後悔はしていない

今まで私は、寂しかったから一人暮らしを辞めたんだ。私には一人暮らしは早かったと、そこで考えるのをやめていた

この機会に、あの時何か出来たんじゃないかと考えてみる

確かに一人は寂しかった
家に帰ってきたら一人ぼっちだったし、美味しいご飯が出来ても一人で食べていた
事ある毎に母に電話をかけて寂しいと吐露していた

覚悟と想定をしていなかったのだと思う

一人で生きる覚悟と言ったら言い過ぎかもしれないが、一人で24時間過ごすということを具体的に考えていなかった。寂しくて、いてもたってもいられなくなった時に、どう気持ちをプラスに持っていくのかサッパリ考えようとしなかった

寂しい自分をそのまんまにして、実のところ寂しい自分を受け入れていなかった 一人がしんどいならやめればいい

そこで考えるのをやめてた


今まで私は
自立っていうのは、ある程度一人で生きられる力をつけること
だと思っていた
この記事を書き始めた時までそう思っていたから、最後は、一人暮らしをして自分で生計を立てて暮らすことが私の自立だとまとめようと思っていた

でも、違うな…と私のたった1年で終わった一人暮らしを振り返って気づいた

自立っていうのは、自分の問題点に気づいて改善させたり、良いところを向上させたり、人との接し方や振る舞いを自分なりによりよくしていこうとしていく心持ちというか姿勢というか…、自分に出来ることを諦めないで、やることなんじゃないかと

一人暮らしのあの時の私には、あの暮らしの中で自分ができた努力を諦めていた
料理だっておろそかにしていたし、掃除だってテキトーで、人を呼べるような家の状態ではなかった
母に電話したり、たまに一人暮らしの家に呼んでもいい。でも、その時に部屋は綺麗にしとこうよ。手料理でもてなそうよ。何も努力出来ていなかった。叱りつけない親に甘えていたし、もっと楽な状態に戻れるなら戻りたいとずっと思っていた

今はどうなのだろう
実家に戻った時点で自立なんて出来ない…と私は思っていたけど違うじゃないか
料理だってすればいい
ごみ捨てだってやればいい
もっともっと人のためにやれることもあるし、時間だってたっぷりあるし、なんだってできる

「実家暮らしなんで…」
って、縮こまってる場合じゃないよ
「実家暮しです。家事全般やってます。やりたいこともやって好きに生きてます!」ぐらいのこと言ってやろうぜ、心の中で思ってやろうぜ

#わたしの自立

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